つかまり。

人型の魔物になりたい。

魔王軍にも属さず平穏な村で人間と共存していたんだけど、ある日国王軍に強襲されて捕虜として捕まりたい。

そこで女尋問官に「あっはぁ!やっと目ぇ覚めた?」って言われて、無言で睨みつけていたら「アンタが今思ってる事を言ってあげるね?『性格の悪そうな女だ』でしょ?」って言われたいし、「…性格の悪そうな女だ」と返して「あー、わざわざ声に出して言ってくれたんだ?耳障りだし、まずはその喉潰してあげよっか?」って意地悪く首筋にナイフの刃先を当てられたいし、「ところでさ、人型の魔物の新鮮な心臓って、美容に良いって聞くのよね〜?まずはこっちから潰してあげようかな?」って刃先を左胸に当てられてトントンと突くフリをしてほしい。「同じような容姿をした生き物の心臓なんて食いたくはないだろ」と答えたら「べっつに〜?あんたって人型なだけでただの魔物じゃん。魔物なんて家畜と変わらないでしょ?」って目が笑ってない笑顔を向けられたいし、「…村の皆は」と弱々しくぼやいたら「村の?ああ、あいつらね。明朝に共謀罪として火あぶりにかけられると思うけど。魔物なんかと共存してたら国にどんな厄災をもたらすかたまったもんじゃないしね?現国王、魔物のことがだいっ嫌いだし?」と答えられたいし、「俺が…俺が居たからか…」って言いながらうなだれたいし、「ただのアタシたちの憂さ晴らしかな?人間に扮したアンタみたいな魔物の村ってことにすれば?国王も?納得するだろうしね〜」って答えられたい。手枷をガチャガチャやったら「それ、魔力が込められてるから。下手に暴れても体力を消耗するだけよ〜?ま、あんたも情報を吐き出すだけ吐き出させたら殺しちゃうけどね」って言われたい。「アンタみたいな魔物にもなれず人間にもなれない厄介者を抱え込んだせいで大勢の人間が死ぬのよね、村人はあんたの事を恨みながら火に焼かれ…」まで言ったところで顔に唾を吐いて腹部をナイフの持ち手の部分で殴られたいし、「この!クソが!アタシに!唾を!かけやがって!」って合間合間に顔や腕、腹部を痛烈に殴られたり蹴られたりしたいし、「そこまでにしないか。俺が命じたのは情報を吐き出させろ、だ。無闇にいたぶるのは俺の趣味じゃない。」と女尋問官の上官が横から現れて、「そうだな。火あぶりの刑から変更だ。情報を吐き出すまでこいつの目の前で村人を殺せ。」

みたいなそういう感じのがいい。

結局なんやかんやあって村で一番仲が良かった魔道士の女体が現れて救出してもらって村人が殺される前に国王軍の女尋問官と上官をやっつける、みたいな展開になると思う。っていうかお約束。