といこみ。

連れション、という言葉を見つけて久しぶりにノスタルジーに浸っていた。高校生の時は「俺、今からトイレ行くけど…」から始まり、授業の合間の休憩時間に2〜3人でトイレに駆け込むなんて、よくありがちな日常風景だった。

これは主観ではあるが、そもそも僕が小学生、中学生の時には連れションという概念が無かった。(もしかしたら僕の知らないところで友人達は連れションをしていたのかもしれない)同じ学年の教室がそれぞれ近かったこともあり、トイレの場所は1学年に1つ、が当たり前だった。色んなクラスの男子生徒が色んなタイミングで交わり、教職員はほとんど教職員用を使っていたので、そこは男子生徒の楽園でもあった。トイレで用を足し、手を洗いながら友人と他愛もない短い話をしたり、旬な学校行事、市内イベントの情報交換がもっぱら行われていたりと、トイレの中でコミュニティが形成されていたのだ。中学2〜3年生になると悪知恵が働き、給食後のお昼休みには音楽室の近くや視聴覚室近くのトイレなどあまり人が立ち寄らないトイレの個室に2〜3人の、同じような思想を持った友人たちで入り、隠して持ってきたPSPで一緒にゲームをしたり、ウォークマンにスピーカーを付けて音楽を流したりと、年頃の少年にありがちな「構ってほしさ故に目立ったり、わざと悪ぶったりする」の部類に入る、もしくは「友人と同じ秘密を共有したがる」思春期のアレコレだったのかもしれない。そんな今思うと恥ずかしくなるようなコミュニティも、確かにそこに形成されていたのだ。

甘酸っぱい青春時代を思い出させてくれた言葉が連れションだった。大したこともない言葉。今はもう、二度とすることはないし、二度と出来ないだろう。